Dean Costigan(ディーン・コスティガン)とTerry Absolon(テリー・アブソロン)の二人によって設立されたSick Puppy Brewery(シックパピーブリュワリー)
ディーンはAll-Grain(オールグレイン)ビールの醸造をはじめてわずか2年後にセリアック病と診断されました。
この病気は小麦・大麦・ライ麦などにふくまれるタンパク質の一種であるグルテンにたいする免疫反応がひき金となっておこる自己免疫疾患です。
しかし、ディーンは自分がビールを大好きなことにたいして決して「ノー」とはいいませんでした。
そして、グルテンをふくまずとも最高のビールをつくる最適な方法をみつけだしたんです!
テリーはビールが好きで特にホッピーなビールを好んでよくのむそうです。
彼の道楽はビールあたらしく市場にでまわれば試してみること。
瓶ビールであれ、缶ビールであれ、生ビール、はたまた絵皿にそそがれたビールだろうがとにかくビール好きなんです!
そして、テリーは10年いじょうものビジネスマネージメントの経験をもちあわせています。
最終的にはディーンのビールにたいする情熱と自身の道楽を結びつけることができたのです。
今回はそんな二人が作り上げたシックパピー レトリバー ゴールデンエールを買ってみました。
ビール詳細
SICK PUPPY BREWERY : RETRIEVER GOLDEN ALE(シックパピー ブリュワリー : レトリバー ゴールデンエール)
ラベルは「SICK PUPPY」の文字の間にホップとも犬の足跡ともいえるようなマークとPUPPYとあるように犬のロゴマークです。
缶での販売は珍しくなくなってきたオーストラリアですが、こちらの製品は何もプリントされていないシルバー缶にラベルはステッカーで貼り付けてあります。
産地
クイーンズランド州 グラッドストン
ビール種別
ゴールデンエール
アルコール度数
4.5%
IBU
表記なし
テイスティングノート
香り
フルーティでパッションフルーツのような香りを感じます
泡立ち
泡立ちはそこそこ良く飲み進めるうちに消えてしまいます。
色
かすかに濁ったオレンジゴールドカラー
テイスト
一口口に含んで鼻に抜ける香りはパッションフルーツそのもの。
ちょっと舌を刺激するような炭酸感。
先にフルーティな味わいが顔を出して苦味は最後の方にやってきます。
後味に苦味はそれほど残らず甘みの方を強く感じます。
おわりに
低グルテンのビール、どこか拍子の抜けたビールをかってに想像していた自分がはずかしい。
想像以上に良くできており他のビールとくらべても遜色のないビールです。
最近ではいろいろな飲食物に対してアレルギーのあるひとが増えてきていますよね。
そのような方たちも美味しくビールを楽しめるのは本当によいことです。
参考シックパピーブリュワリー のオフィシャルサイト(英語のみ・外部サイトになります)