以前Akasha Brewingのビールを紹介したとき、「Hopsmithは「地球」、Tradewindは「空気」、Freshwaterは「水」、最後の一つは「火」を表すFire Withinです」と書いていました。
他の全てのビールを飲んでFire Withinが最後の1本のように書いてしまっていますが、実はまだTradewindとFreshwaterは飲んでいませんでした 笑
ということで、今回はアカシャブリューイング トレードウィンド ラガー、「空気」を表しているビールを飲んでみます。
通常だとどのブリュワリーでもラガー・ピルスナータイプのビールはだいたい一種類。
中にはラガー・ピルスナータイプのビールはラインナップにないブリュワリーさえあります。
勝手な推測ですが、ラガー・ピルスナータイプのビール(特にピルスナー)はビールにとって好ましくない味・香り(オフフレーバー)が出やすいため醸造が難しいということ。
また、エールタイプのビールに比べるとビールを熟成させる期間が比較的長いことによって製造コストがかかりブリュワリー自体が作るのを好まないのかなと思っています。
逆に言えば、ラガー・ピルスナータイプのビールがラインナップにあるということはそれだけ高いレベルでバランス感覚を持ったブリュワーがいるということかもしれませんね。
さて、今回のトレードウィンドラガー、一体どんな味わいなのでしょうか。
ビール詳細
AKASHA BREWING COMPANY : TRADEWIND LAGER(アカシャブリューイング : トレードウィンド ラガー)
缶のカラーはシルバーで風が吹き荒れているかのような模様が描かれています。
産地
ニューサウスウェールズ州 ファイブドック
シドニーの入り組んだ湾の奥ばったところに位置するFive Dock
ビール種別
ペールラガー
アルコール度数
4.4%
IBU
25
テイスティングノート
香り
缶のプルタブを開けるとかすかに麦の香りを感じます
グラスに注ぐとレモンのような少し酸味を感じる香りを感じます
泡立ち
真っ白でコシのアリそうなフワフワの泡立ち
色
クリーンな淡いイエローゴールド
テイスト
最初の一口を口に含んでから鼻から抜ける香りは麦の優しい香り。
香りの後口に広がるのはまずハチミツのような甘い味わいで、その甘さが引いた後にグラッシーで大地のようなホップの旨味が広がります。
ビールが口からなくなった後にもその苦味と甘さがジンワリと残ります。
ミディアムボディでちょうど良い炭酸感。
おわりに
日本でよく飲まれるドライでキレのあるビールではなく、コクがあってしっかりした味わいのラガー。
ガブガブと一気に飲み干すのではなくじっくりと味わって飲みたい一本、このビールを飲むことでラガーの今までのイメージがガラリと変わるはずです。
ぜひ、お試しあれ!
>>>「アカシャ トレードウィンド」と似たラガー