イギリスの文化や風習を色濃く残すここオーストラリア。
ビールにも例外なくそのことは当てはまりオーストラリアでは独自の進化もしています。
今回はそんなオーストラリア全ての原点とも言うべく、イギリスの「マンチェスターの泡」と呼ばれるボディントン パブエールを買ってみました。
歴史を調べてみると、ボディントン ブリュワリーの前身は1778年にThomas CaisterとThomas Fryという二人のトーマスによって設立されたStrangeways Breweyに遡ります。
1832年、ブリュワリー所有権をHone、Potter、Harrisonの3人が握っている時、Henry Boddington(ヘンリー ボディントン)は旅行セールスマンとしてブリュワリーに入社しました。
1848年、ヘンリーはJohn、James Harrisonと並んでブリュワリーのパートナーとなりました。
しかし、この時点では同ブリュワリーはJohn Harrison&Co.の名前で呼ばれていました。
1853年、ヘンリーは同ブリュワリーの唯一のオーナーになるためにお金を借り、1877年に買収を完了させます。
その間ブリュワリーの生産量は年間1万バレルから10万バレルへと10倍にも増加。
マンチェスター最大のブリュワリーではなくイギリス北部最大規模のブリュワリーへと成長していたのでした。
1883年までHenry Boddington&Co.は有限会社でしたが、現在ではBoddingtons Breweries Ltd.として知られています。
ビール詳細
BODDINGTONS : PUB ALE(ボディントン : パブエール)
缶のデザインはシンプルで、トレードマークは二匹のハチがとまっている樽です。
グラスに注ぐと下から上に細やかな泡が浮かび上がってきクリーミーな泡の層を作り上げます。
最終的に1cmほどの泡の層が出来上がりました。
原産国
イギリス イングランド マンチェスター
ビール種別
(イングリッシュスタイル)ペールエール
アルコール度数
4.7%
IBU
表記なし
テイスティングノート
香り 泡立ち
ホップの香りはあまりせず、かすかな蜂蜜のような香りを感じます
泡立ち
泡立ちは生クリームのような滑らかな泡立ちで、飲み進めても消えることはなく底まで泡が残ります
色
濃いハニーゴールドカラー
テイスト
口に含んで鼻腔に抜ける香りはかすかにカラメルのようなモルトの甘い香り。
飲み進めると炭酸感を感じさせなくらいの微炭酸で蜂蜜を思わせる甘さが口の中を駆け巡ります。
舌に残る後味でかすかに苦味を感じるくらいでスッと引いています。
そして「マンチェスターの泡」といわれるのは伊達ではなく本当に最後までクリーミーな泡が残ります。
おわりに
今までに飲んだことのない味わいでした。
苦味より甘みが強いビールなので苦味が苦手な人に試してもらいたいビールの一つです。
参考ボディントン ブリュワリーのオフィシャルサイト(英語のみ・外部サイトになります)