クーパーズブリュワリーは南オーストラリア州のアデレードに本拠地を置くビール醸造会社で、フォスターズグループとライオンネイサンについでオーストラリア国内で売り上げ第3位を誇ります。
その実、海外の資本が多数入り込んでいるフォスターズグループとライオンネイサンと違い、クーパーズブリュワリーはその株式のすべてがその一族によって守られているそうです。
まさに、オーストラリアが誇るべきブルワリーではないでしょうか。
製造するビールのブランド名はすべて「COOPERS(クーパーズ)」で統一されており、他のブランド名は存在しません。
COOPERS BREWERY : MILD ALE(クーパーズブリュワリー : マイルドエール)
ラベルの真ん中にはロゴマークの樽が配置されており、上部にはブリュワリー名、下部にはビールの種類名とアルコール度数が表記されています。
スタビーの形状はスラッとしていますが容量は375mlと標準で、ビールの種類によってラベルの色が違うので間違いやすくはありませんが、お世辞にもカッコイイものでもありません。
クーパーズのビール製法で面白いのが「secondary fermentation(二次発酵)」で、瓶詰めする際に生きたままの酵母を一緒にいれることによって瓶の中でさらに発酵させています。
この二次発酵によってビール瓶の底には澱(おり)と呼ばれる沈殿物がたまりますが、ビール通はこの澱まで一緒に飲むために開栓する前に瓶を横倒しにしてコロコロと転がし、澱が一緒に出てくるように少し激しめにグラスに注ぎます。
実際にグラスに注いでその濁り様にびっくりしました。
ラベルのサイドを見て気づいたのが、通常消費期限が「BEST BEFORE 01.01.2018(date. month. year)」のようにプリントされていますが、このブリュワリー面白いことに「BEST AFTER 01.01.2018」とプリントしているのです。これ、スタビー内で二次発酵が継続しておこなわれているのででしょうかね。
産地
南オーストラリア州 アデレード
ビール種別
エール
アルコール度数
3.5% ミッドストレングス
IBU
21
テイスティングノート
香り
フルーティーでスパイシーなホップの香り
色
美しいコッパーカラーですが澱(オリ)が混じり濁りがあります。
(開栓する前にコロコロと転がさずそっとグラスに注げば澄んで状態です)
テイスト
ボディもしっかりしておりよく味わうとカラメルに似た甘さもかすかにします。
おわりに
苦味もあるのですがスッキリとしており飲みやすく、ボディもしっかりしているのにサッパリとしていてもう一口もう一口とグビグビいっちゃいそうなビールです。
参考クーパーズブリュワリーオフィシャルサイト(英語のみ・外部サイトになります)