【ビールの知識】ビールの原料を知ってもっとHopheads(ビール愛好家)になろう!

 

様々なビールを飲んでいるとその味の多様性に気付きます。

そこでふと思ったのがビールは一体どんな原料を用いて造られているのかということ。

なんとなくは知っているけど詳しくはなぁという人が多いのではないでしょうか。

実はビールの原料というのはいたってシンプル、なのに造られるビールの味は様々。

そんな原料を知ることでビールの味わい方も変わってくるのではないでしょうか。

では、どんな原料からできているのか確認してみましょう。

【水】

まず、ビールの主な成分です。

水は採水された地域によってさまざまなミネラル成分を含んでいます

ミネラルとは、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・鉄・カリウムなどの無機塩類の総称で、それらが水中に溶け込んでおり各地域によってみずに含まれるミネラル組成は異なります。

そのため、たとえ水以外同じ原料を使用したとしても水のミネラル成分が違うために、採水された地域の水で醸造されるビールはその地域ごとの特色あるビールになるというわけです。

例えば、アイルランドの首都であるダブリンの水は硬水といわれるミネラル成分をたくさん含んだ水であり、世界でも有名なギネスビールなどのスタウトと呼ばれるタイプのビール醸造に適しています。

【モルト】

ビールの味・風味・色合いを左右する役割をもち、ビールの主原料でもあるモルト

そもそもモルトとは日本語で麦芽といい大麦を発芽させた状態で乾燥させたもの。

ビールの醸造に使用されるのは基本的に二条大麦と呼ばれる種類です。

麦茶に使われている六条大麦とは別物になります。

では、なぜ大麦をわざわざ発芽させた状態にさせるのか?

大麦が発芽することにより発生する酵素で大麦の持つデンプン質を糖質に分解できるようにし、その糖質がイースト(後述)の力ででアルコールを発生させビールとなるわけです。

モルトの種類はさまざまです。

使用する大麦は世界中で生産されており、その産地によって大麦に含まれるでんぷん質や色合いが違ってくきます

そして、どの産地のモルトを使用するかによってビールの味わいも変わってきます。

また産地の違い以外でも、発芽した大麦を乾燥させる工程での温度によってもさまざまなモルトが作り出されます。

例えば、低温(85度〜100度程度)でじっくり時間をかけながら乾燥させて作られる淡い色の淡色モルトはベースモルトとしてさまざまなビールに使用されます。

高温(160度〜220度程度)で乾燥させると焦げて黒くなるブラックモルトやチョコレートモルトはスタウトなどの黒ビールに使用されます。

【ホップ】

ビールの味、風味を左右するもう一つの原料であるホップ

ホップとはアサ科のつる性多年草の植物で、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)に分かれています。

ビールの醸造に使われるのは雌株の毧花と呼ばれる花の部分になります。

ホップはビールに欠かせない苦味、フレーバー、香りを与えるとともに泡持ちをよくしたりします。

さらにホップには雑菌の繁殖を抑える効果や、ビールの保存性を高める働きもあります。

ビールのもっとも特徴的味の一つ苦味です。

これはホップ毧花に含まれるルプリンの中のレズンより作り出され、さらにレズンにはα酸とβ酸が含まれます。

ビールの苦味成分はこのα酸より形成されます。

ホップのα酸はホップの種類によって異なり、α酸度が高いホップを使用するほど苦いビールを作ることができるわけです。

ホップにももちろんさまざまな産地があり、産地によってα酸度やフレーバーなどの違いがあるため、ビール作りをする際の使用用途も変わってきます。

例えば、α酸度が高いホップだとビールに苦味を出すために使用したり、アロマ・フレーバー豊かなホップだとビールにその香り付けをするために使用したりされます。

【イースト】

イーストとは日本語で酵母といいます。

ビールをはじめ発酵食品を作るのに使用される微生物のことで、発泡性のお酒であるビールを作る上で重要な役割をしています。

特にビールを醸造するのに使われるのがビール酵母。

酵母の大きさは直径5〜10ミクロン!

この小さな微生物は糖質を分解しアルコールと炭酸ガス(二酸化炭素)を生成し、美味しいビールを作ってくれるのです。

そんなビール酵母は大きく分けて上面発酵酵母(エールイースト)下面発酵酵母(ラガーイースト)に大別されます。

【ビールの知識】世界中には一体どれだけの種類のビールがあるの?」でも述べましたが、上面発酵酵母は発酵する際に麦汁の表面に浮かび上がって上面で発酵します。

発酵温度も常温(15〜20℃前後)しかも短期間(3日間くらい)で発酵するので扱いやすくなっています。

反対に下面発酵酵母は発酵する際麦汁の底に下がり下面で発酵します。

低温(10℃以下)で熟成させながら比較的長時間の発酵時間が必要なため上面発酵酵母に比べると扱いや温度管理が難しくなります。

おわりに

主原料がたった4つしかありません。

しかし、水の採水地一つとっても世界中で違うわけですし、それにモルトの種類、ホップの種類、イーストと掛け合わせていくとビールって世界中にどれだけの味が存在することになるのでしょうか。

そんな奥の深〜いビール、それらを探求し続け日々新しいビールを創り出しているブリュワリーの方達に感謝しながら、これからもビールを飲み続けます!!

 

ビールのことを知って、もっと楽しく、もっと美味しく!

 

エンジョイ★ビアーズが選ぶ お薦めIPAランキング!
注目の1位は KAIJU BEER : AFTERMATH

2012年、Golden Axeというサイダーの製品化から始めたKaiju Beer。

その後アメリカンスタイルのホッピーなビールを見つけ出すことができずに自分たちで作った最初のビールがこのAftermath。

当時オーストラリアで作られていたクラフトビールの中でも驚くほどIBU値とアルコール度数の高いビールでした。

2位は HOP NATION : JEDI JUICE

2015年最初のIPAをリリースしたホップネーション。

メルボルンがベースからなのか、彼らのリリースするビールたちはラベルのデザインもさることながら、味わいにも一切の妥協なし。

そんな彼らのビールの中核をなす一本がこのNEIPA。

3位は PIRATE LIFE : MOSAIC IPA

ワインの名産地としても知られる南オーストラリア州で2014年に創業したPirate Life Brewing。

クラフトビール業界では後発ながらも急成長した同ブリュワリーのMosaicホップのみを使用したシングルホップIPA。

このIPAを飲むことであなたもMosaicホップの真の味わいを知ることになるはず。

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